メコン川・ラオス・ミャンマー国境・首長族の村などを1日がかりで巡るツアーでは
ダヴィデとシモーナというシチリア出身のカップルと行動を共にした。
ラテンの血というか何というか
彼らはとにかくマイペース。
買い物ではイタリア語で値切り始めたり
集合時間にはいつも遅れて最後になるし(一緒にいた僕もだが)
ランチではビュッフェなのにフライドチキンしか食べないし
車の中でのひと眠りでは思いっきり寄り掛かってくるし(僕も負けじと寄り掛かり返したのだが)
そして英語があまり得意ではないマイペースカップルに
ガイドさんの説明で所々彼らが解らない部分の通訳を頼まれた。
外国語間の通訳はずっとずっと前からの僕の目標であって
遂に実現したのだがこれは本当に難しい。
イタリア語のボキャブラリーが英語のそれに追いついていないので
どうしても幼稚な表現になってしまう。
ぜんぜん違うニュアンスで伝えたりしていたのだが
思いっきり感謝されていたし。
まあラテンな感じでいいかな・・。。
そしてその夜、僕は久々にイタリア語で夢をみた。
ある国に滞在してその国の言葉で夢をみる瞬間というのは
自分がその国に溶け込み始めて何かを乗り越えた瞬間だと思う。
僕はイタリアではリストランテで仕事を始めて1ヶ月位して
急にイタリア語が理解できるようになり、そんな夜にイタリア語での夢をみたし、
サイパンでも同様、1ヶ月後くらい経ってから英語での夢をみた。
最近ではもっぱら日本語か英語だが、ごくたまにイタリア語でも夢をみる。
自分が知らないような表現や忘れていた単語がでてきたりして。
これは頭の片隅に隠れていたのかな~なんて嬉しくなったりするものだ。
1年後、10年後、20年後。
僕は
どこのベッドで
どこの言葉で
どんな夢をみるのだろう。