2011年5月3日シンガポールにて
とある人に送ったメールより抜粋
シンガポールでの生活によって芽生えた
アジア人としての想い
仕事に対する想い
そして日本に対する想い
***************************************
僕は日本人としてだけではなくアジア人として仕事をしていきたいと常に思っていますよ。
長くシンガポールに滞在していますので
近隣のアジア諸国への旅行の機会が多々あるのですが
いわゆる発展途上の国々はやはり今現在も想像も出来ないほどの貧困に苦しんでいる訳で
それこそ一日100円で生活をしている家族も数え切れない程います。
そんな中、本当に日本という国は恵まれていると思うのです。
欧米の列強諸国と並んで、少なからずこのアジアの現在に至る状況の要因でもある日本人の
僕たちに何が出来るかといえば、
もちろん物資や金銭の援助は一番てっとり早く何よりも効果的です。
でも、僕はそれよりもレストランやキッチン、ホテルで働く
ホスピタリティの分野の人材の育成は
(お金持ちの欧米人や日本、韓国、中国人を相手にする)観光に力を入れる各国にとって
国自体のパワーの底上げになるのではないか、と考えています。
ですから僕は下に就いてくれている多国籍なスタッフ達には
一緒に仕事をすることによって技術の習得はもちろん、
モチベーションやメンタリティーの面で少なからず僕から学んだことが
彼らのキャリア、人生とそして母国の為に何かひとつでも役に立ってくれたら何よりだなと
思って日々仕事をしています。
優れた文化、技術、センス、そして経済力を持つ日本には
アジアのリーダーとして今後のアジアを先導し、
そして日本人にはこの広い世界を活躍の舞台としてもっともっと頑張って欲しいと思います。
今回の大震災からの復興だけではなく、
これをきっかけに日本を見つめなおし、
この現在の状況の打破と復興を目指したいですね。
僕たちが海外で世界を相手に対等に仕事を続ける中で
日本の若者(僕もまだまだ若造ですが)を少しでも刺激ができればいいな、とも思います。